小規模で行う葬儀「家族葬」の基礎知識

家族葬と一般葬の違い、密葬との違いとは?

家族葬と一般葬の違い、密葬との違いとは? 家族葬と一般的な葬儀との大きな違いが葬儀の規模です。
家族葬は、家族や親族などの故人に身近な存在の人たちのみでおこなう葬儀のことを指します。
しかし、一般葬では故人の知人も参列をします。
プライベートで懇意にしていた知人や仕事でお世話になった人、お世話をした人など、幅広い人たちが参列をする葬儀です。
このように、葬儀に故人に対してどのていど親しい人が参列する葬儀なのかによって呼び方も変わってきます。
参列者の数も違ってくることから、一般的な葬儀の方が費用も高くなります。
家族葬は費用が抑えられるうえに、参列者への対応が少ないので、しっかりと故人との別れの時間を作ることがメリットです。
故人と付き合いがあった幅広い人に見送って欲しいケースでは一般葬を選びます。
これらの葬儀以外にも、密葬と呼ぶ葬儀もあります。
この密葬との大きな違いはありません。
どちらも故人と親しい人のみでおこなう葬儀です。
ただ、一般的に家族葬よりもさらに小規模の葬儀を密葬と呼びます。

家族葬と時代の流れ、家族の形態はどうなっている?

家族葬と時代の流れ、家族の形態はどうなっている? 家族葬という言葉は、今では日本の葬式を代表する言葉になりました。
故人の夫や妻、そして子供たちだけでしめやかに執り行われる通夜をさしますが、もともとは時代のニーズに合わせたスタイルといえます。
1990年代初頭までは古来から実施されてきた一般葬儀が主流で、家族葬は異例と見られるものでした。
ところが2000年以降になると核家族化となった家庭が多くなり、親戚付き合いをしないという若年世帯が多くなったわけです。
これにより親しい間柄は親子だけとなるので、必然的に家族葬という流れへと葬祭も変わったわけになります。
日本だけでなく韓国・アメリカでも同様の家族葬が台頭しており、世界各地でも今後は主流をなるものと言えるでしょう。
この葬儀は時代を大きく反映したもので、新しい人間の文化が誕生したことを象徴しています。
家族という小さな集合体ですが、かたい絆で結ばれた血縁関係であることもまた、伺える儀式といえるものになっています。